地球が静止する日
キアヌ・リーブス主演

この人はいつまでたってもMATRIXのネオ役をやらされている、と何かの映画批評に書いてあったが、確かにその通りだった。
MATRIX 3部作を観ても、コンスタンティンを観ても、今回の地球が・・でも、全く同じ役柄・役割。
いい加減に飽きてしまいそうだ。
が、そこがいい、と言えるのかも知れない。
確かにハマリ役といえばその通りだろう。
映画そのものは、率直に言って完全に名前負け、か。
壮大なタイトルに似合わずストーリー構成が大味で散逸。すっきりしない出来栄えだった。
第一、地球が静止する、と言われれば、普通は地球の自転が止まってしまうイメージを抱くかと思うのだが、これは関係無し。映画原題も「The Day the Earth Stood Still」だし。
肩透かしっぽくてもやもやが残った。
両親を失った男の子と養母役のヒロインのドラマも主人公のクラトゥ(キアヌ)とのドラマも中途半端。
主演がキアヌ・リーブスなので、彼のミステリアスな雰囲気が役柄の設定(宇宙人)にマッチしているので、その点だけは違和感なく楽しめるのが救いか。
防衛庁書記官役の女優さん(キャシー・ベイツ)も、宇宙人が現れて人類が滅ぼされようというのにちっとも融通の利かない馬鹿な人間の政府(ここではアメリカだがどこの国でも同じだろう)高官の役ならば、もっと徹底的にクラトゥと対立して、人間ではちっとも適わないはるかに優れた文明にけちょんけちょんにやっつけられるくらいのダメ人類っぷりでも見せてくれたほうが溜飲が下がったかもしれない。
もっともこれはストーリー作りの罪で役者の演技のせいではないか。演技そのものはなかなか嫌味で、つまり設定通りであり「上手い!」と思った。
SF映画としてはやけにストーリー展開がチープなのが残念だったが、キアヌのハマリ役の役柄とそれに合わせた場面々々の雰囲気で保っているような映画、といったところだろうか。
MATRIXシリーズとコンスタンティンを数十回も繰り返し観るような私でも、これはもう一度観る気になるかなあ、という一本。










