有名サイトも含め、色々な人の自転車通勤ブログなどを読むと、毎日嬉々としてペダルを漕ぐ様子が描かれている。
そうなのだろうか?
自転車通勤とは、つまり通勤なわけで、仕事に出かけて行く(&帰り道な)訳であり、いわば仕事の一環といってもいい。
通勤中の傷病は労災の対象となるわけで、常識的には安全に通勤することが最優先である。
つまり、公共交通機関と違って自転車で通勤するということは、ただのほほんと電車やバスに乗せていただいて通うのとはわけが違い、それなりの緊張が伴うものであるはずだ。
みんな、その辺はあまり意識してないのかな?
いや、意識はしていてもあえて「楽しい自転車通勤」という面のみを切り出してブログを書いているのだろうか。
たまに真面目な論調で自分の考えなどが載っていても、そういった言わば社会的責任の側面を意識した点には一切触れずに書かれているものが多い。
ヘルメットを被るのがツーキニストの責任だ!というのは目立っているが。
つまり、だな。
みんな、普段どんな気持ちで日々ペダルを漕いでいるの、というのが気になったわけである。
もうひとつ。
自転車通勤は当然ながら、自分の足で漕ぐ。
私は片道10kmのほぼ平坦な市街地(一部ダート)を通っているが、それでも疲労、寝不足、雨、体調不良、などでさすがに毎日楽しくペダルを漕いでいるわけではない。
毎日々々のことなのだ。
爽快な気分で嬉々としてペダルを踏める日が毎日ではない。
ほとんど「やや気分良し」程度ではあるが、私はそれでも十分満足とは思っている。
私の通勤距離10kmなんて短いほうらしいのだ。
15km、20km、25kmなんて距離を毎日通っている人もいる。
そんな長距離を、自転車通勤ブロガー達は、何年もの間、嬉々として毎日ペダルを踏み続けられるのだろうか?
私にとって自転車通勤とは、「バスに乗るより気楽で自由」という理由が大きい。
だからかもしれない。
私にとって自転車通勤は、オヤジの整髪料や服に付いたタバコの臭いをかがなくても済み、深夜の帰りでも酔っ払って吊革でぐらぐらと揺れるオヤジに顔をしかめなくても済み、うるさく内輪の話をしゃべり続ける中高年の爺や婆にウンザリすることもない、まことに精神衛生にいい通勤方法なわけだ。
そのかわり、前述した緊張や、自分で漕げという負荷が課せられるわけである。
私はもちろん自転車が好きだが、毎日自転車に乗れる喜びを日々実感するほどに入れ込んでいるわけではない。
自分の人生の楽しみの大半を占めるほど、自転車は私にとってウエイトが大きいわけではない。
やはり、その辺が本格的な趣味の自転車人と違うのだろうか。
私にとって自転車は「公共交通機関や自動車、あるいはバイクより、自由を味わえる乗り物」なのである。
場合によってはママチャリでもいいのかもしれないが、さすがに10kmの距離はママチャリでは辛い。
あまりにも嬉々として毎日自転車通勤している人のブログと、自分の場合を比べてみて、違和感を感じたので、ちょっと考えてみた。
結局、どれほど自転車に入れ込んでいるか、によっての違いなのかもしれない。










